ブルガリア留学記

2016〜2017年のブルガリア留学体験記

深夜のお墓詣り

今日は友達のいとこ、従兄弟の子供たちと海へ行ってきました。今日の地面は岩が多くて歩きづらいと思っていたら突然の激痛!

足が切れたのかと思いましたが、何か岩を踏んづけたようです。泳いでいる時にはそれ程痛くなく、違和感もほとんど無かったので放置していましたが、足の砂を落としても黒いものがプツプツと足の裏に残っています。歩くと痛い…

友達のお父さん曰く、これはウニみたいなトゲトゲした生き物だそうです。

自分ではよく見えない踵の外側辺りだったので、お父さんに後で針で抉り出して貰いました。申し訳ないです。

 

さて、今日の締めはお墓詣りです。

2人の友達に連れられ、友達のお母さんのお墓詣りに行ってきました。


正教では、死者を燃やさないため(死者は復活すると考えられているため)、お墓の前にそのまま埋めるそうです。立て続けに親族が死んだ場合、埋めて間もない死体は腐りかけの状態なので、一度出して2人とも埋めなおして…と言う行程が加わります。想像すると少し怖いです。
お墓にはガラス扉付きの棚があり、そこに手紙や写真、亡くなった人の好きだったもの、そしてろうそくが灯されています。
墓地の入り口には水道があり、手を洗ってから外に出ます。手を洗う事で、そこについてきた霊を落として、お墓の外に出てしまうのを防ぐ為だそうです。
日本で、お葬式の後に清め塩を使うのと似ているのかもしれません。

 

墓地は静かで穏やかで、聞こえるのはコウモリの鳴き声と私達の話し声。そして満月も近く大きな月。
ところどころロウソクの火が灯されていて、その揺らめきが良い味を出しています。友達がひとりどこかへ行ってしまい、2人でお母さんのお墓詣りの続きをしていると、深夜にもかかわらず突然の電話。何か出てきそうです。
最初は私が一番怖がっていたかもしれませんが、何かの拍子に私が笑ったら、アジアの人の聞きなれない笑い声が一番怖いって…失礼な!!

日本では丑三つ時に色々と禍々しいものがやってくるイメージですが、ギリシャでは0時と3時にそれが起こると考えられているそうです。お墓を出て時計を見ると、3時過ぎ。振り返ったら何かお墓から出て来ていたりして…!?と恐る恐る見てみましたが、何も見えませんでした。少し残念(?)です。

 

お墓参りの後は、深夜から早朝のみ空いているパイのお店で、Bougatsa (μπουγάτσα) を買いました。そんな時間に誰が…と思ってしまいますが、列はできないものの同年代くらいの人達が常に買いに来ていました。いつ寝ているんでしょう。昼間?

ギリシャではスヴラキ(焼き鳥、焼き豚)のお店以外にも、このブガッツァというパイを売っているお店をよく見かけます。ブガッツァは中にクリームが入って、粉砂糖とシナモンがかかったパイですが、そのほかにもほうれん草、フェタ、カシュカヴァルなど色々と挟まっているパイを見かけます。ブルガリアのバニツァのような感じで、ギリシャでの朝ごはんによく食べられているようです。

朝ごはんにパイはやっぱり重いですが、甘いブガッツァはコーヒーによく合いそうです!

アレクサンドロポリス5日目(プロブディフでの出来事と考察)

アレクサンドロポリスにいて嬉しいのは、だれも話しかけてこないことです。常に何人かの友達と一緒にいるからかもしれませんが…。新しい友人と会っても、普通に自己紹介だけされて、さらっと流されているというような感じです。こちらに来たばかりの頃だったら寂しさを感じたのかもしれませんが、今はむしろすっきりします。

 

…というのも…

 

半年以上プロブディフに住んでいても、周りの人からは外国人、観光客、エイリアン、アジア人…でしかないんだなって感じます。1人で歩いていると、時々「hello」って話しかけられます。その挨拶に悪意は感じませんが、私としてはただプロブディフで暮らしているだけのつもりなのに…と思ってしまいます。それに英語は少しは話せるけれど、私の母国語ではありません。「ニーハオ、こんにちは、アンニョンハセヨ」と通じるか次々試されるのも、もう放っておいて…って言いたくなります。

 

また、結構前に、踊りの授業の後、アコーディオン奏者の人から、顔を見なかったら日本人って分からない、素晴らしい!と言われました。その時の様子から、純粋に褒めてくれているのは伝わってきましたが、同時に捻くれた捉え方をしてしまいました。踊りはブルガリアの人のように踊れるようになったところで、所詮お前は日本人顔、「日本人なのに」ブルガリアの踊りを踊れるなんてすごい。というような…。自分の努力ではどうしようもないところで彼らとの差を突きつけられたようで、悔しくもあります。

 

また別の日、友達の振り付けの試験で踊っていました。試験が終わった瞬間、とある友達が私の名前を呼び、ブラボーって叫んだ時は、これは私の試験じゃない!!って頭を抱えたくなりました。同時に、他にもっと上手い人だっていたのに、「日本人にしては、日本人なのに」上手い!って差を突きつけられた様に感じてしまい、彼女とは半年以上一緒にいたのにまだそれを言うのか…とこっそりしょんぼりしてしまいました。

 

人種が違うのは仕方がないけれど、変に特別視しないで欲しいなって思います。「日本人」がブルガリアの踊りが好きなわけではなく、私がブルガリアの踊り、ブルガリアが好きなんです。大好きなんです…。

 

p.s.今日は4人で海で泳ぎました。4人いると出来ることが増えて楽しいです!日に日に焦げていくお肌。

アレクサンドロポリス4日目

今日は少し二日酔いで、夕方から活動していました。

なんだかこんなに毎日だらだらしてしまっていることにどこか罪悪感を感じ始めていますが、7月後半からはまた色々とすることがあるので、今を楽しもうと思います。

 

夜、プロブディフで知り合った友達が今アレクサンドロポリスにいるというので、会ってきました。彼は今兵役で軍隊にいます。9ヶ月間の兵役の内、今は6ヶ月目だそうです。毎日何をしてるのかと聞いたら、掃除とカフェで仕事、らしいです。別の友達は、兵役で掃除を覚えた!と言っていました(笑)

もし隣国と紛争が起きた時のためだそうです。少なくとも戦争はなく平和…と言えるのかもしれませんが、なんだかふになふにゃした兵役だなあと拍子抜けしてしまいました。

訓練で筋肉がついたか聞いたら、お腹の前に膨らみができたよ!と言っていました。たしかに、柔らかい膨らみがみえました(笑)訓練は最初の数週間だけだったそうです。筋肉見たかった…!

他の友達も今後兵役に行かなければならないそうですが、何事もなく終わって欲しいです。

アレクサンドロポリス3日目

今日は友達とお父さんが、別荘?(second house?)に連れて行ってくれました。

そこもまた海が近くにあり、今回は地面の岩が少なく、もっと歩きやすかったです。

午後3時から5時くらいまでいましたが、昨日とは比べ物にならないくらい焼けました。水着の跡が白く残り、シマウマみたいです。

今日はヒトデも見つけました。手の上でうねうね動いて可愛いです。あと、全身から腕(繊毛?足?)が生えているのですが、ひっくり返すとそれが地面側に動いて、どちらを上にしても移動できる様な仕組みになっていました。面白い!

 

この辺りを歩いているとどこにでもオリーブが生えています。オリーブ以外にも、バジル、オレガノ…など、それぞれの家で育てて食べているところが多いそうです。またオリーブオイルの味にも結構こだわっていました。オリーブ愛がすごい…!

オレガノは日本ではあまり馴染みがありませんでしたが、ギリシャでは、サラダやご飯、パスタなどによくかけて食べています。香りが強くて美味しい!

アレクサンドロポリス2日目

2日前に授業が終わって、もう今日から突然だらだら休暇モードです。

昼近くまで寝て、さらに昨日の寝不足から昼寝までしてしまいました。

お昼ご飯は出前でスヴラキ。とんでもない怠け者です。

ギリシャは出前が充実していて、efoodというサイトから色々なものを注文できます。そして配達料もかからない!怠けるには最高すぎます…!

さて、スヴラキは焼き鳥の様なもので、ケバブと少し似ています。(友達は全っ然違う!!!!といっていますが、似ています。ケバブの肉を焼き鳥に変えた様な食べ物です)

 

そしてスイカ(9kg)を丸ごと買い、友達と友達のお父さんと3人で食べました。友達は赤い部分よりも白と緑の皮ばかり食べるので、全然減りません。それにしても、どこの市場を見ても、すいかがゴロゴロゴロゴロ沢山積まれていて楽しいです。

 

そして、夜7時頃から泳ぎに行って来ました。今日は夜になっても暑く、泳ぐには最適な気温でした。泳いだり、海の中の生物と戯れたりと、2年ぶりの海を満喫しています。この辺りにはヤドカリみたいなのが沢山いて面白いです。

そして砂浜からはサモトラキ島がみえます。フェリーで2時間半くらいで行けるそうです!行って見たい!

f:id:octopus99:20170707204019j:image

 

日没も近い時間帯でしたが、それでもすでに日焼けの跡が分かります。ブルガリアに帰る頃には真っ黒焦げになりそうです😨

 

アレクサンドロポリス

3日前に友達の引っ越しの手伝いをして、今生の別れを告げようとしていたら、ギリシャでまた会うことにになりました。

 

何とか起きて朝8時プロブディフ発のバスに乗り、サウナのような暑さに耐えながら(今日の最高気温は41度!?)アレクサンドロポリスに着きました。ところが連絡がつかなかった為、適当にカフェを探すことにしました。

荷物が多く、暑さに負けそうでしたが、街は活気がありカフェやバーのテラスにはたくさんの人がいて、大通りから一本入るとまたカフェがたくさん並んでいて、少し南に行くと海が見えて、散歩するには最高の場所です!カフェ巡りをするのも楽しそうです☺️

それにしても、昼間なのにどうしてカフェにこんなに人が溢れているんでしょう!

落ち着いた雰囲気のカフェを見つけ、frappéと昼ご飯を注文して一息。

ギリシャのfrappéは、イースターに来たとき以来大好物です。コーヒーをあわ立てた冷たい飲み物ですが、氷は入っていないので冷たすぎず、飲みやすいです。

私はブラックが好きですが、ミルクと砂糖を入れるのがオススメだそうです。

ただ、泡にコーヒーの酸味が凝縮されて(あるいは泡の方が酸味を感じやすい…?)いるのか、結構強烈な味がします。

さて、注文の品を待っている間に、ようやく友達と連絡がつき、カフェまで迎えに来てくれました。

このまま連絡がつかなかったらどうしようかと途方に暮れていたので、ホッとしました。

 

夜9時からは、友達の友達、フォーティスが出る劇「HOTEL」を観に行って来ました。この世界には、生と死の間を彷徨っている人がやって来ます。そして、3人の女性「ドクターX」によって、そこから再び地上に帰るか、死を迎えるのか裁かれます。ある日、飲酒運転で事故に遭った1人の男性この世界にやって来て、そこで体の弱い女性に会い…という感じのお話です。

この男性役の人が脳卒中で倒れてしまい、友達は前日からこの劇に立つことになったそうです。彼は台本を見ながらの演技でしたが、間合いや空気は全然違和感がなく、素晴らしかったです。

 

この劇で面白かったのは、舞台の配置です。広間の中央に舞台があり、客席は部屋の三面にありました。客席と舞台の距離も近く、部屋全体が劇の世界を作っているような気分になり、面白かったです。逆に役者達にとって、正面が一点だけでなく、三方面に観客がいるというのはどんな感じなのか、気になります。

 

Утре ще отидем за морето!

лека нощ!

最後の試験

ブルガリア語の最後の試験が終わりました。1日目は筆記、2日目はスピーキング(устен изпит)でした。

読解が難しくて、鉛筆があったら転がしたいくらいでしたが、そのほかは良い感じでした。

試験は無事終わり、これで毎日あったブルガリア語の授業がなくなってしまうと思うと少し寂しい気もします。

先生とももう会えないのも寂しいです。来たばかりの頃から、すごく助けてもらい、5月のコンサートにも来てくれて、ブルガリアの母のような方でした。きっと帰る前にもう一度会えるはず!

 

さて、これからはひたすら実践…ですが、その前に一旦ギリシャのアレクサンドロポリスに行って来ます。

バスで行けるので、飛行機のチケットを必死で探して予約して、2時間前にチェックインして、という作業がありません。3日前にギリシャに行くことに決まったのですが、国内旅行みたいな気分で間に合ってしまうのが不思議な感覚です。数日間の滞在だとVISAが必要ないのも大助かりです。

 

ブルガリア語のクラスで一緒だったコモティニに住む友達にも会いに行けるといいな〜。