ブルガリア留学記

2016〜2017年のブルガリア留学体験記

イタリア(7/25〜29)

ブルガリアギリシャ以外にも目を向けよう、と思い立ち、イタリアに一人旅してきました。

行ってみて感じたのは、イタリアは2人以上で行った方が楽しそう、という事です。

あとは、あまり知識もなく行ってしまったことを後悔しています。現地で休憩しつつ情報を仕入れて…と言う方法でも間に合いましたが、やはり元々知っているものを実際に見られると感動もより大きくなったのでは…と思います。

 

1日目。ローマ。コロッセオやトリビの泉、ジェラートローマの休日の階段等を堪能してきました。どこも観光客と、観光客を狙った商売人で溢れかえっていました。1人だと怖いです。久しぶりにすごい人混みに巻き込まれて疲れました。

2日目、ホステルで無料のツアーがあり、参加してきました。地図に張り付かずに見て回れるのはそれだけで安心感が違います。昨日見た定番の場所がメインでしたが、色々説明を聞くことができました。ローマの街は全体として古そうな建物ばかりですが、新しいアパートも多く、それら古く見える様に工夫されているとか…。あとは、街中に彫刻の施された柱?の様なものをたくさん見かけましたが、どれが古い、新しい、とか、模様の説明もしてくれました。

3日目、フィレンツェ

朝、ローマの中央駅から特急でフィレンツェへ。ローマより落ち着いていて、一目で好きになりました。ストリートパフォーマーがあちらこちらにいて、少し歩くと協会や古い建造物が見えて…。絵を描いて売っている人もたくさん見かけました。色遣いがとても素敵だったので一枚買いました😊

夕方はミケランジェロ像のある丘へ登りました。ミケランジェロ像の半径5メートル以内にはほとんど人がいませんでしたが、丘の西側は人で埋め尽くされていました。皆アイス、お酒、おつまみを片手に日没を待っていました。私も丁度タイミング良く日没を見られました。川もヴェッキオ橋も、その遠くに見える山もとても綺麗なオレンジ色に染まっていました。

 

4日目。今日はダビデ像を見ようとアカデミー美術館に行きました。ダビデ像は超!美少年でした。背中は普通でしたが、滑らかで程よい筋肉でとにかく美しい!そして想像以上の大きさにも圧倒されました。

夕方ローマに戻り、夜のローマを高台から眺めたり、夜のトリビの泉を見たりと、夜のローマを堪能しました。面白いストリートパフォーマーも沢山いて、街中に芸術が溢れているなあ…と感じました。

それから、やっぱりジェラートは最高に美味しかったです!

Samothraki島(7/13〜16)

11日、またギリシャのAlexandroupolisに戻って来ました。

 

今回の目的はニケの像で有名な、Samothraki島に行く事です。この島はいつもAlexandroupolisの砂浜から見えていた島で、かなり気になる存在でした。

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1日目、街の港からフェリーで2時間ほどで島に移動しました。

そこからテントを張り、川を伝って森の中を歩いて行くと、いかにも秘境っぽい雰囲気の湖にたどり着きました。さらに歩いて歩いて、時には岩を登って…。滝のある湖に来ました。水がとても澄んでいて、かなり深いところまで綺麗に見えますが、それでも底が見えない位深い場所でした。そして衝撃的だったのは…

男女関係なく裸で泳いでいた事です。秘境ではこんなことも許されるのか…!と衝撃を受けました。

夜はホラという場所で、「飲んだくれのためのアイス」を食べられるバーに入りました。

バニラアイスにグランマニエルをかけたものとか、チョコレートアイスにラム…とか、考えた人は素晴らしい😍ほんのりお酒の香りのするアイスはいつもとまた違って美味しかったです。

 

2日目、今度は島の中にある別の滝へ行きました。滝の下まで泳いで行き、実際に滝修行を(一瞬)しましたが、とても息が出来ませんでした。

この滝の下に入りました。

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そのあとさらに登り、源泉に近いところまでしばらく登りました。入り口に、「自己責任で登ってください」と札があり、さらに行くと、先ほどの写真のすぐ手前に、数年前に亡くなった方の写真が一枚…。それでも無事にたどり着くと、かなり見晴らしの良い綺麗な滝がありました。日陰になっているため少し寒かったのですが、全ての場所でしっかり泳いで来ました。f:id:octopus99:20170906033117j:image

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3日目

この日、フェリーで帰る予定でしたが、目覚めたのは出発直前。

「急ぐ?」

「Should we?」

「NO!」

と言うことでもう1日。時間ができたので、今日は古代遺跡を見て来ました。

すごく狭い空間内に様々な時代のものが混在していて面白かったです。劇場跡では舞台の中心に立ち、声を発したら客席のどこに言っても声がよく届くと聞いて、実際に体験して見ました。本当によく声が通ります。せっかくなので一曲歌ってきました。自然に囲まれた舞台でのびのびと歌うのはとても気持ちが良かったです。

夕方は再びホラへ。時間がたくさんあったので、色々な雑貨屋さんを覗いたり、先日のバーに入ったりしてホラを満喫しました!

 

4日目

今日はあまり時間がなかったのですが、ヒッチハイク体験!島の中ではヒッチハイクが頻繁に行われているようです。目的地が同じ車がなかなか見つからず、何度か乗り換えてフェリー乗り場まで行きました。あのポーズをやって見たかったのでワクワクしました。

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最後、フェリーまでの時間、レストランでタコの足を丸ごと二本頂きました。

オリーブオイル、オレガノの定番の味付けで、美味しかったです。

 

また来年も行きたい!

いつかまた行きたい…。

我が家が一番…?

コンサートの後、深夜バスで帰ってきました。

ギリシャも楽しかったのですが、ブルガリアに入るとなんだか落ち着きます。目に入る文字が見慣れているからかもしれません。あとは英語かブルガリア語が必ず通じる安心感と、何となく見馴れた風景だからかもしれません。

ブルガスに着いた時点でもう半分くらい帰ってきた気分でしたが、やはりプロブディフ、寮の中はすごく落ち着きます。明け方でも暑くて快適とは言い難いですが、それでもやっぱり我が家が一番…?

 

昨日はコンサートの内容だけで沢山でしたが、もう1つ、大切な思い出ができたので書いておきます。

昨日はたくさんの人にお世話になりました。

アンサンブルストランジャのダンサーで、同じ学校に通っている友達が昨日のコンサートに誘ってくれましたが、チケットの手配、そして知り合いに声をかけてСвиленградからБургасまで車で連れて言ってくれました。コンサートが終わってからは、隣に座っていた人達(彼女たちも、同じ友達からチケットを購入し、私のことも聞いていた様です)が食事に誘って下さり、その後深夜バスの乗り場まで案内し、夜遅いからと一緒にバスを待ってくれました。

バスを降りると、いつも利用しているавтогара югではなく見知らぬバス停автогара северでした。

まだ外は真っ暗なので、タクシーを呼びたかったのですが、充電は1%…。同じくバスから降りてきた家族に、タクシーを呼んでもらえるか頼んだら、彼らの分と一緒に私のタクシーも呼んでくれました。

色々な人に頼りっぱなしの1日で、謝罪と感謝の気持ちで一杯です。

今までの自分に同じことができるかと言われたら、きっと出来なかったと思います。これからはできるかしら…?

素敵な人達に出会えて、さらにここが好きになった1日でした。 

それから、今回の反省。今回は綱渡りの様な旅だったので、次からはもう自分で手に負える範囲で行動しようと思います。

 

昨日の大移動で疲れたので、今日は1日休憩です。

もうすぐ隣の寮に引っ越さなければならないので、明日からはその準備に取り掛かります。

合同コンサート

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ギリシャから、半日かけてブルガスのコンサート「фолклорна импресия」を観に行ってきました。今回のコンサートは、ensemble trakiaとensemble strandjaの合同コンサートです。2時間を超える長舞台でしたが、始終興奮しっぱなしでした!

アンサンブルストランジャのコンサートは初めて観ましたが、良いアンサンブルでした。

ダンサーについては、少し人によってレベルに差があるかなという気がしましたが、全体として観ると歌も演奏も踊りもどれも素敵でした!

 

アンサンブルトラキアは、前回のコンサート(фолклорни легенди 05.06.2017)といくつか同じ踊りがありましたが、ピリンの踊り(пирински пролетни игри)は今回の方がずっと良かったです。二番目の男性がぐらついていませんでした。それから、前回は音響のせいかデニンカの音楽が今にも消えそう、止まりそう…だったのが、今回は女声の掛け合いがすごく素敵に聞こえました。

それから、女性が歌う時、膝で上下に揺れながら横を向くのがすごく可愛くて大好きです。

 

1番素敵だったのは、最後のステージ、アンサンブルトラキアで定番のПразничен Тракийски Танцです。2つのアンサンブルが合同で踊っていて、舞台が埋め尽くされて、тракийска ръченицаでは全体が大きな波になって動いているようで、すごい迫力でした。

いつも踊っているトラキアはもちろん、ストランジャのダンサーも一体となり、1つの大きなアンサンブルのようでした。

 

コンサート後はすぐにバスで帰ってしまいましたが、長旅してここまで観にきて、本当に良かったです!

  

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最後に、コンサート前に少しだけ海辺を散歩してきました。風が気持ちよく、落ち着いた素敵な場所でした。

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深夜のお墓詣り

今日は友達のいとこ、従兄弟の子供たちと海へ行ってきました。今日の地面は岩が多くて歩きづらいと思っていたら突然の激痛!

足が切れたのかと思いましたが、何か岩を踏んづけたようです。泳いでいる時にはそれ程痛くなく、違和感もほとんど無かったので放置していましたが、足の砂を落としても黒いものがプツプツと足の裏に残っています。歩くと痛い…

友達のお父さん曰く、これはウニみたいなトゲトゲした生き物だそうです。

自分ではよく見えない踵の外側辺りだったので、お父さんに後で針で抉り出して貰いました。申し訳ないです。

 

さて、今日の締めはお墓詣りです。

2人の友達に連れられ、友達のお母さんのお墓詣りに行ってきました。


正教では、死者を燃やさないため(死者は復活すると考えられているため)、お墓の前にそのまま埋めるそうです。立て続けに親族が死んだ場合、埋めて間もない死体は腐りかけの状態なので、一度出して2人とも埋めなおして…と言う行程が加わります。想像すると少し怖いです。
お墓にはガラス扉付きの棚があり、そこに手紙や写真、亡くなった人の好きだったもの、そしてろうそくが灯されています。
墓地の入り口には水道があり、手を洗ってから外に出ます。手を洗う事で、そこについてきた霊を落として、お墓の外に出てしまうのを防ぐ為だそうです。
日本で、お葬式の後に清め塩を使うのと似ているのかもしれません。

 

墓地は静かで穏やかで、聞こえるのはコウモリの鳴き声と私達の話し声。そして満月も近く大きな月。
ところどころロウソクの火が灯されていて、その揺らめきが良い味を出しています。友達がひとりどこかへ行ってしまい、2人でお母さんのお墓詣りの続きをしていると、深夜にもかかわらず突然の電話。何か出てきそうです。
最初は私が一番怖がっていたかもしれませんが、何かの拍子に私が笑ったら、アジアの人の聞きなれない笑い声が一番怖いって…失礼な!!

日本では丑三つ時に色々と禍々しいものがやってくるイメージですが、ギリシャでは0時と3時にそれが起こると考えられているそうです。お墓を出て時計を見ると、3時過ぎ。振り返ったら何かお墓から出て来ていたりして…!?と恐る恐る見てみましたが、何も見えませんでした。少し残念(?)です。

 

お墓参りの後は、深夜から早朝のみ空いているパイのお店で、Bougatsa (μπουγάτσα) を買いました。そんな時間に誰が…と思ってしまいますが、列はできないものの同年代くらいの人達が常に買いに来ていました。いつ寝ているんでしょう。昼間?

ギリシャではスヴラキ(焼き鳥、焼き豚)のお店以外にも、このブガッツァというパイを売っているお店をよく見かけます。ブガッツァは中にクリームが入って、粉砂糖とシナモンがかかったパイですが、そのほかにもほうれん草、フェタ、カシュカヴァルなど色々と挟まっているパイを見かけます。ブルガリアのバニツァのような感じで、ギリシャでの朝ごはんによく食べられているようです。

朝ごはんにパイはやっぱり重いですが、甘いブガッツァはコーヒーによく合いそうです!

アレクサンドロポリス5日目(プロブディフでの出来事と考察)

アレクサンドロポリスにいて嬉しいのは、だれも話しかけてこないことです。常に何人かの友達と一緒にいるからかもしれませんが…。新しい友人と会っても、普通に自己紹介だけされて、さらっと流されているというような感じです。こちらに来たばかりの頃だったら寂しさを感じたのかもしれませんが、今はむしろすっきりします。

 

…というのも…

 

半年以上プロブディフに住んでいても、周りの人からは外国人、観光客、エイリアン、アジア人…でしかないんだなって感じます。1人で歩いていると、時々「hello」って話しかけられます。その挨拶に悪意は感じませんが、私としてはただプロブディフで暮らしているだけのつもりなのに…と思ってしまいます。それに英語は少しは話せるけれど、私の母国語ではありません。「ニーハオ、こんにちは、アンニョンハセヨ」と通じるか次々試されるのも、もう放っておいて…って言いたくなります。

 

また、結構前に、踊りの授業の後、アコーディオン奏者の人から、顔を見なかったら日本人って分からない、素晴らしい!と言われました。その時の様子から、純粋に褒めてくれているのは伝わってきましたが、同時に捻くれた捉え方をしてしまいました。踊りはブルガリアの人のように踊れるようになったところで、所詮お前は日本人顔、「日本人なのに」ブルガリアの踊りを踊れるなんてすごい。というような…。自分の努力ではどうしようもないところで彼らとの差を突きつけられたようで、悔しくもあります。

 

また別の日、友達の振り付けの試験で踊っていました。試験が終わった瞬間、とある友達が私の名前を呼び、ブラボーって叫んだ時は、これは私の試験じゃない!!って頭を抱えたくなりました。同時に、他にもっと上手い人だっていたのに、「日本人にしては、日本人なのに」上手い!って差を突きつけられた様に感じてしまい、彼女とは半年以上一緒にいたのにまだそれを言うのか…とこっそりしょんぼりしてしまいました。

 

人種が違うのは仕方がないけれど、変に特別視しないで欲しいなって思います。「日本人」がブルガリアの踊りが好きなわけではなく、私がブルガリアの踊り、ブルガリアが好きなんです。大好きなんです…。

 

p.s.今日は4人で海で泳ぎました。4人いると出来ることが増えて楽しいです!日に日に焦げていくお肌。

アレクサンドロポリス4日目

今日は少し二日酔いで、夕方から活動していました。

なんだかこんなに毎日だらだらしてしまっていることにどこか罪悪感を感じ始めていますが、7月後半からはまた色々とすることがあるので、今を楽しもうと思います。

 

夜、プロブディフで知り合った友達が今アレクサンドロポリスにいるというので、会ってきました。彼は今兵役で軍隊にいます。9ヶ月間の兵役の内、今は6ヶ月目だそうです。毎日何をしてるのかと聞いたら、掃除とカフェで仕事、らしいです。別の友達は、兵役で掃除を覚えた!と言っていました(笑)

もし隣国と紛争が起きた時のためだそうです。少なくとも戦争はなく平和…と言えるのかもしれませんが、なんだかふになふにゃした兵役だなあと拍子抜けしてしまいました。

訓練で筋肉がついたか聞いたら、お腹の前に膨らみができたよ!と言っていました。たしかに、柔らかい膨らみがみえました(笑)訓練は最初の数週間だけだったそうです。筋肉見たかった…!

他の友達も今後兵役に行かなければならないそうですが、何事もなく終わって欲しいです。